elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業と母親の介護に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

自慢話ばかりして恥ずかしくないの?

 昨日のお客には恐れ入りました。

 紹介で来られた50代の投資家ですが、2時間ほどいて最初から最後までずうっと自慢話ばかりしていました。

 愛人が2人いてどちらにも湯水のごとくお金を使わせているとか、高級外車は家族分所有しているとか、有名人と撮った写真なども見せびらかしていました。

 お客の自慢話には慣れていますが、ここまでのお客は珍しいです。

 嫌悪感がわきました。

 自慢話をしたがる男は自己顕示欲が強く、自分を大きく見せたいからだそうですが、自分の娘と同じくらいの女性たちの前で恥ずかしくないのでしょうか?

 仮にその通りのお金持ちだとしても、稲穂を垂れて謙遜している方が好感を持たれるというのがわからないのでしょうか?

 度を越した自慢話は、耳が汚れるというか不快になりますが、こうした折りに感心するのは当店の女性たちの接客力です。 

 自慢話ばかりを聞かされるのは苦痛でしょうに、

「ステキですね!」

「うらやましいです!」
 
 笑顔で受け止めます。
 
 神対応です。

 天使にさえ見えて来ます。
 
 これが高級クラブのホステスなら、作り笑顔とほめ言葉で持ち上げはするものの、内心ではとことん見下します。

「あんたくらいの金持ちは銀座には普通にいるのよ」

「もっと金使ってから言いなさいよ」

 とか何とかです。
 
 ホステス時代の私がそうでしたからよくわかるのです。

 客の自慢話にうんざりして、更衣室で盗み酒を飲んでいる私とは裏腹に、一生懸命やってくれる彼女らには本当に頭が下がります。

 当店はこの子たちのおかげでやれているし、彼女たちは紛れもなく徳も積んでいます。