elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

『銀座葬』でお別れします。

f:id:ElderlyMom:20200206194137j:plain 長い年月、お店を続けているのでお客様の訃報も届きます。

 少し前も昨年退職されたばかりの建材会社の常務が急死され、部下だった方が知らせて下さいました。

 お別れに伺いたいと思うものの、水商売に身を置いている立場で、そうしたことは望めません。

 代わりにお亡くなりになられたお客様のキープボトルを、いつも座られていたお席のテーブルに上げて、それで水割りを作って供養します。

 女性たちにも黙祷してもらいます。
 他にお客様がいなかったら、故人の思い出話もします。

 当店なりのお別れで、『銀座葬』と呼ばせてもらっています。

 翌日になったらそのボトルは、ボトル棚の上段に飾ります。
 他にも並んでいますが、鬼籍に入られたお客様のものばかりです。

 店内が見渡せる、特等のナイスビュー席です。

 時々、ボトルを照らしている蛍光灯が揺らめくので女性たちは怖がりますが私は、仏様になられた彼らがご自身のボトルを飲みにいらしているのだと思い、ほっこりします。

 だから少しも怖くありませんし、とても嬉しいです。