elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業と母親の介護に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

銀座ホステスの「三種の神器」

 ひと昔前、

「着物」と「毛皮」、「宝石」のこの三点は銀座ホステスの三種の神器と呼ばれていました。f:id:ElderlyMom:20200927084951j:plain

 売れっ子ホステスの象徴とも言われてそれこそホステスたちは競って手に入れたものです。

 そうした彼女らを見越して、毛皮屋や呉服店、宝石商などは開店前の店に毎日のようやって来て、

「月賦でも、あるとき払いでもかまいませんよ」
 
 と高額な商品を売り付けていました。

 宝石はさておいても、あの時代は何だったのか? と思うほど最近は毛皮も着物も見なくなりました。
 
 毛皮は、温暖化や動物愛護などの問題の前にダサいと思われているようです。

 着物は、着付けも面倒、美容室で髪をセットするのはなお面倒、畳むのも面倒といったところでしょう。

 新しく店を始めるママでさえ着ないと聞きます。

 それに毛皮もそうですが、着物も決して安いものではありません。

 稼げていた景気のいい時代ならともかく、今はおいそれと手を伸ばせなくなっているのかもしれません。

 それにしても夜の街をあでやかに彩って来た毛皮と着物、この二つがすたれていくのはとてもさみしいです。

 工藤静香ばりのスレンダーなホステスがロングの毛皮をはおって街をゆくのをもう一度見たい。

 岩下志麻ばりの貫禄に満ちたママが豪奢な和服で通りをゆくのを何度も見たい。

 古きよき時代を知っている私としては消え行くものが多すぎて、郷愁を余儀なくされるばかりです。