elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

『夜の会議室』

 銀座のママは経験が豊富な上に、人を見る目も長けていると思われがちでよく相談事を持ちかけられます。

 つい先だっても同族会社の代表が若干23才の息子さんを連れて来られて、
「どうだ、こいつは? 将来トップに立てる男か?」
 値踏みを促されましたが、わかるはずもありません。
 わかるのは親に似ず、イケメンだということだけです。

 お客さまの悩みや愚痴に耳を傾けるのは仕事の一環と捉えていますから話だけはお聞きしますが、私自身の意見や考えは言わないようにしています。

 うかつなことを口にしてお客様の人生を左右しないとも限りませんし、若い頃勤めたクラブのオーナーママが反面教師にもなっています。

 当時、このオーナーママは黒塗りを横付けてやって来る企業重役たちの相談役を引き受けていたのですが、(そのための個室もあったくらいで…)ある時、会社の重要機密が漏れたとかで疑いをかけられ、裁判沙汰にされてしまいました。
 新聞にも載りました。

 偉くなれば孤独や疎外感に襲われるでしょうし、ちょっとした一言で足元をすくわれることもあるでしょう。

 そうした折、口が固くて秘密を守ってくれる銀座のママは格好の存在なわけで、信用したくなる気持ちはわからないでもありません。

 しかしながら、一言言わせてもらえるなら彼らが思うほど銀座のママは、知恵や知識に長けているわけではありません。
 人を見る目があるなどとんでもないことです。

 大事を誤らないで下さい。

 悩みやトラブルがあるなら、弁護士なりコンサルタントなりのスペシャリストに相談すべきです。

 きな臭い「夜の会議室」に頼っても得られるものは何もありません。

 昔の時代の銀座ならともかく、今はそうしたf:id:ElderlyMom:20191204170821j:plain時代です。