elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

高額な飲食代

 銀座には常軌を逸しているとしか思えない、高額な飲食代を請求するお店があります。

 一流クラブとか高級クラブとか呼ばれる類の店ですが、同業者の私からしても呆れ返ることしばしばです。

 いつでしたか、『かりそめ天国』という番組で、ピン芸人が銀座の高級クラブを体験するという企画をやっていたのですが、その時の飲食代が90分で30万円を越えていました。

 番組MCの有吉さんとマツコさんは、

「銀座だからって取り過ぎじゃないの!?」
「本当だよ。バッカじゃないか?」
 顔を見合わせながら吠えていました。

 まさにその通りで、お会計の内訳は、ヘネシーのVSOPを皮切りに、『ピンドン』と呼ばれるドンペリのロゼやクリュッグなどの高級シャンパンも抜いてはいましたが、それでもやはりやり過ぎです。

 何故このような高額な店がまかり通るのか、不景気にも関わらす潰れないのか…?
 
 不思議なところですが、ひとえに需要があるからなのです。

 長年銀座にいるのでよくわかるのですが、とにもかくにも高級クラブ好きのお金持ちは多いのです。

 そうした店は、ソファーひとつを取ってもカッシーノだったり、グラスはバカラだったりします。

 そこで、黒服に「○○様」とかしずかれながら、そこらの芸能人顔負けの美女をはべらせて高級な酒をたしなむことこそ、彼らに取っては「これが銀座」なのかもしれません。

楽天』の三木谷会長兼社長が、数百万もするワインをポンポン開けて、一晩で二千万円も使われたのがいい例です。

 話は変わりますが、この飲食代を巡ってトラブルに巻き込まれたことがありました。

 ご紹介で見えた自営業のお客様ですが、二時間ほど楽しく飲まれて、
「お会計してくれ」
 とおっしゃるので、料金を書いたメモをお渡しすると、

「五万円!? 何だ、これは? ぼったくりか!」
 表情を変えて激昂されました。

「こんなふざけた料金払えるか! 警察を呼べ、警察を!」
 あっけに取られている我々の前で110番されてしまいました。

 ほどなくして二人の警察官がやって来たのですが、明細書に目を通すと、

「お客さん、この料金は何の問題もありませんよ。むしろ良心的ですよ」
 と言って下さり、怒りの静まらない中年客を連れ出してくれました。

 銀座で飲むのは初めてと言いつつ、気前の良い飲み方をされていたので、こちらもf:id:ElderlyMom:20200109164825j:plain甘えてしまったのですが、それにしても警察に介入されたのは初めてのことで大ショックでした。

 高級クラブ並みの料金でガタガタ言われるならまだしも、思い出すといまだにくやしくてなりません。