elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

因果応報

 親友の茜ママの長年の悩みは、一人娘の夏希ちゃんです。

 茜ママとは付き合いが長いので、夏希ちゃんとも何度か会っていますが、なかなかの娘です。

 28才ですが、一度も定職につくことなく、お金がなくなると母親にせびりに来るという生活を繰り返しています。

 たまたまママの店で飲んでいた時に鉢合わせをしたことがあるのですが、茜ママが、

「先週、渡したばかりでしょう!金の成る木があるわけじゃないのよ!」

 叱ると、カウンターに客がいたにも関わらず、

「うるせえよ! 一生言ってろよ!」
 
 夏希ちゃんはものすごい目で母親をにらみつけながらドアを蹴って出て行きました。

 中学生の頃、女の先生に暴行を働いて鑑別所に収監されたこともあるそうです。

「どうすればあんなになるんだろう?」
「前世の敵に違いないわ」

 嘆きながらしかし夏希ちゃんがそうなってしまった要因が自分にあることは茜ママは痛いほどわかっています。

 シングルマザーで産んだ夏希ちゃんを山梨のご両親に預けっ放しで育てなかったからです。

 長年にわたる飲酒のせいで、茜ママの心臓の筋肉は弱っています。

 去年、検査入院することになって夏希ちゃんに同意書のサインを頼んだら、

「てめえの生き死にに関係したくねえよ!」
 と突っぱねられたそうです。

 さすがにショックだったようで、茜ママは号泣していました。

 時間を巻き戻せたら今度こそは、

 夜寝る前に本を読んであげたり、
 好きなごはんを作ってあげたり、 
 いつもぎゅっと抱き締めてあげたいと悔いているもののそんな日が来る筈もありません。

 夏希ちゃんを目の当たりにしているとf:id:ElderlyMom:20200420170121j:plain、親から愛情をもらえなかった子供の顛末を見せつけられているような気になります。

 銀座には茜ママのようなホステスが少なくありません。