elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

夏希ちゃんのその後

 前回、友人の茜ママの娘の話を書いたのですが、少し変化があったのでその後をつづりたいと思います。

 茜ママから電話があって、娘の夏希ちゃんが銀座のクラブで働くことになったそうです。

「来月のひな祭りにオープンするクラブでね、大箱らしいわ」

 新型コロナウイルスの影響で客足が激減しているこのご時世に新オープンとは頭を傾げたくなるお店ですが喜んでいるママに水を差すわけにもいきません。

「そう、よかったじゃない?」

 祝福しました。

 それにしても母親の仕事を嫌悪していた夏希ちゃんが母親と同じ銀座でホステスとして働くなんて…。

 カエルの子はやっぱりカエルなのでしょうか?

 ちょっとだけ夏希ちゃんに興味が湧きました。

 夏希ちゃんのおかあさんの茜ママは界隈では知る人ぞ知る伝説のママで、色気や美貌とはかけ離れた努力だけで成り上がりました。

 店は6人ほどが座れるカウンターにテーブル席が一つあるだけの小箱ですが、最初から女性は置かずにいぶし銀のマスターと二人だけでやって来ました。f:id:ElderlyMom:20200223113527j:plain

 驚くのはやって来るお客の顔ぶれです。

 経団連に名を連ねる企業のトップや幹部、政治家たちが普通に飲みに来ます。

 茜ママには怒られそうですが、子供を育てなかった分、お客を育てた賜物でしょう。

 もしこのママのDNAを引き継いでいて、ずぶの素人をナンバーワンに仕立て上げることの出来る敏腕黒服との出会いでもあったりしたら、夏希ちゃんは大化けするかもしれません。

 夏希ちゃんは茜ママに、

「どんな服着りゃいいんだよ?」
 だの、
「美容院に行かなきゃダメかよ?」
 だののアドバイスを求めたそうです。

 その話を聞きながら私には二人の先に広がる明るい道筋が見えました。