elderlyママのぼやき

銀座の高齢なママです。夜な夜な話を書いています。

虚言癖

 銀座には『虚言癖』のママやホステスがかなりいます。

 男性スタッフも然りで、

 以前勤めていたクラブのボーイは関西の有名私大を出たと触れ回っていたのですが、ある時その大学の関係者が来店して席に呼ばれ、嘘が露見してしまいました。

 彼はゼミの意味さえ知らなかったようです。

 学歴詐称は結構あって、医大生を掲げて入店したアルバイト女性は、ホステスのお姉さんに調べられて、こちらも暴かれてしまいました。

 元カレが医大生だったようです。

 実家の富裕虚偽というのも多く、バレないと思うのでしょうか、父親が地方銀行の頭取だとか、総合病院を営んでいるとか、祖父は100万都市に於いて、名前だけで郵便物が届く名士だとか、恐れ入るものばかりです。

 夜の銀座には一流企業の役員や、芸能人、著名人なども来店します。
 銀座に身を置く特権で、そうした彼らと話したり、親しくなることもあります。

 すると、自分も彼らと同じであると錯覚するのでしょうか、見栄を張ったり風呂敷を広げてしまうようです。

「そんないいとこの娘や息子が何で水商売なんかやってんだよ」 
 シビアな店長はいつも鼻で笑っていました。

 当店にも、国連で通訳をやっていたとか、有名サッカー選手と同棲していたとか、見抜かれやすい嘘ばかりついて仲間外れにされていた女性がいました。

 経営者の立場として注意したり、さとしたりすべきだったのかもしれませんが私には出来ませんでした。

 私も嘘をついていたからです。

 誰にも知られたくない秘密を30代後半に作ってしまい、これをひた隠すために長い年月、嘘をつき続けて来ました。

 秘密が何なのか、このブログでも明かす勇気はありません。

 時に、

 客席で談笑しながら、本当は女性たちもお客さんたちも私の秘密に気づいているのではないか?
 
 それを守りたいがために、派生させてしまったたくさんの嘘のつじつまが合わなくて、私も陰で虚言癖扱いされているのではないか?

 猜疑心にさいなまれることがあります。

 そんな時は、

「誰にも迷惑をかけていないんだから」
「誰だって人に言えないことの一つや二つはある筈」

 そう言い聞かせて押し潰されないようにしています。

 こんな私が、虚言癖の彼らたちを非難できるものではありません。

 かけがえのない親や息子にも内緒のこの隠し事、墓場まで持って行くしかありません。