elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

声帯ポリープ

 若い頃の話ですが、32才の厄年に『声帯ポリープ』の手術をしました。

 カラオケの歌い過ぎが原因だったのですが、この時の声帯ポリープのおかげで学ばせてもらったものがありました。

 それは、身障者への関心です。f:id:ElderlyMom:20200513111341j:plain

 退院の日、タクシーで帰ったのですが、行き先を書いた紙切れを黙って運転手さんに渡すと彼は私を口のきけないろうあ者と思ったようで、

「ちゃんと連れてってあげるから安心して乗ってな」

 こわもての顔に反して、それは優しく言ってもらいました。

 退院前の診察で、

「3日間は誰とも話さないように。声帯に負担がかかりますから」
 
 医師に言われていたからですが、タクシーを降りた後に寄ったスーパーでもろうあ者と勘違いされて店員さんに親切にしてもらいました。
 
 手話の出来る鮮魚やさんもいたのには驚きました。

 あの頃の私は、

 視覚障害者用の黄色いタイルを平気で踏みつけていましたし、

 住居のエレベーターの壁に貼られた大きな鏡が、車椅子の人が降りる時に後ろを確認するためのものとも知らずに管理人さんに、

「鏡があると夜中怖いんですよね。外してもらえないですか」

 文句を言いに行く始末でした。

 バスに乗っている時も、車椅子の身障者を乗せるために運転手さんが車体の横からスロープ台を取り出すその時間に、

「急いでいるのに…、時間のロスだわ」
 
 いらだっていました。

 何と愚かだったことでしょう。

 声帯ポリープの手術前、

「採取して組織を調べてみないと悪性かどうかわかりません」

 医師の言葉に怖い思いもしましたが、あの時に声帯ポリープを発症して良かったと今は思っています。

 あの時の貴重な体験がなかったら今でも私は身障者に無関心なままだった筈です。

 最近やたらと虫を殺す夢や、お金を拾う夢を見ます。

 スマホの夢診断で調べたらストレスと寂しさが原因のようでした。

 コロナ騒動で生活が変わってしまったのですから致し方のないことです。

 みんながそうなのですから。 

 長く生きて来て思うのですが、神様は必要な時期に必要な試練を必要な者たちに授けて下さっているような気がします。

 そして今がその時に思えてなりません。