elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業と母親の介護に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

愛社精神

 すぐ隣がセブンイレブンなので、毎日のように買い物に行きます。

 必要なものを買った後、最後は必ず菓子売り場に回ります。

 M社のチョコレートを買うためです。f:id:ElderlyMom:20200930085836j:plain

 M社には大変お世話になりました。

 特に『菓子営業部』にいらしたTさんには足を向けて寝られないほどです。

 Tさんの自社の菓子に向けた愛情は半端なく、

「一日一個はうちの菓子買ってくれよ」
 
 だの、

「新商品はコンビニで買ってくれたら嬉しいよ」
 
 だのと、来店されるたび女性たちにセールスしていました。

 私にも、

「このチョコはカロリーが低いからメタボのお客さんに出したら喜ばれるよ」

 アピールしていました。

 ほだされて、いつしか当店のおつまみのほとんどはM社のものに変わってしまいました。

 10年ほど前M社は、経営統合してホールディングスを設立、社名も変更して大変容を図りました。

 すると新体制のもと、Tさんは引き上げられて執行役員に抜擢されました。

 誰もが予想できなかった異例の人事だったそうです。

 昨今は、

愛社精神なんて気持ち悪い。死語。」

「今どきそんなこと言うやついない」

 といった風潮らしいです。

 会社もブラックだったり、守ってくれなかったりで考え方は人それぞれだと思いますが、でもあそこまで純粋に愛社精神を貫いたTさんは幸せだったと思います。

 今は大出世されて偉い椅子に座っています。

 当店からは足が遠退きましたが、彼が口癖のように話していた言葉は消えません。

 菓子を食べながら喧嘩するやつはいないし、戦争するやつもいない!

 菓子は世界に貢献しているんだよ!

 本当にそうですね、Tさん。

 私はこれからもTさんを思い出しながら御社のお菓子を買い続けますよ。