elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

ふつうのおばさん

 店をやめたら大好きな韓流ドラマをとことん見ようと思っていたのですが、あにはからんやユーチューブにはまってしまいました。

 これまでほとんど見ることのなかったユーチューブですが、見始めたらこれが楽しいの何の、宝物を見つけた気分です。

 半月ほど前、おもしろいチャンネルに出くわしました。

 夜の銀座の今を、それも高級クラブに特化して発信しているチャンネルです

『てっちゃん』と言う、昔から銀座で遊ばれていた中年男性が配信しているのですが、黒服が立て続けにコロナ感染したとか、有名ママのSNSは嘘ばっかりとか、歯に衣着せぬ物言いなのでエンターテイメントとして楽しめます。

 水商売のみならず、一般人のチャンネル登録も多いようです。

 一週間前、彼は、 

『銀座のママたちはなぜ店をやめないの?!』

 といったテーマを配信していました。

 銀座はもう終わっているのに、やるだけ赤字なのに、フェイスシールドを着けたり、アクリル板を設置してまでやる意味があるの?! 

 といったことを意固地なまでに店をやめようとしないママ連中に投げかけたのです。

 そして彼は、ママたちが店をやめないその理由を、

「普通のおばさんになるのが怖いからだ」

 と一刀両断していました。

 赤字だろうがなんだろうが、銀座で店さえ続けていれば周囲はチヤホヤしてくれるし、従業員だって命令に従ってくれる。

 少ないながらやって来る客もゼロではない。

 しかし、店をやめたらそれらの全部が消えてなくなる。

 それが彼女たちは怖いのだ。

 てっちゃんはこのように分析していました。


 銀座を去ってまもなく4ヶ月になります。

 今の私は、結い上げるために切りたくても切れなかった長い髪をショートにして、化粧もしません。

 農作業で日焼けしても気にならないし、身なりも特にはかまいません。

「少し前まで銀座でママをしていたのよ」

 と言ったところで誰も信じないでしょう。

 どこから見てもふつうのおばさんだからです。

 でも幸せに、おだやかに暮らせているおばさんです。

 さざ波の立たない今の暮らしをこわさないように大事にしています。

 このYouTuberのてっちゃんが、

「何でもいいので、質問やご意見をお寄せ下さい」

 と最後に必ず言います。

 昨日、

「元銀座のママです。ふつうのおばさんも悪くないですよ」

 とコメントを書いて投稿しようと思いましたが、やっぱりやめました。

 閉店する前、仲良しのママに、

「一緒にやめようよ! コロナが怖くないの!?f:id:ElderlyMom:20200716095014j:plain

 真剣に提言したところ、

「よけいなお世話よ! あんたと私は違うのよ!」

 般若のような顔で怒鳴られたのを思い出したからです。