elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

老親を泣かせてしまいました😢💧

 93歳にもなる母親を泣かせてしまいました。

 一週間が過ぎた今も後味が悪く、引きずっています。

 原因は不用意な私の物言いでした。

「ねぇ、おかあさん。もしもだけど私がおかあさんの面倒をみれなくなったらどうする? 施設に入る? それとも『和雄』に来てもらう?」

 何の悪気もなく発した言葉でしたが、これが母親の琴線に引っ掛かってしまったのでした。

 負けん気の強い母は、

「あんたの好きにしたらいいじゃないの! あんたの人生なんだから!」

 言い返してこそ来ましたが、その目元は真っ赤に充血してポロポロと涙を落としていました。

「誤解よ、おかあさん! そういう意味で言ったんじゃないから!」

 説明してもなだめてもしばらくは泣き止んでくれませんでした。
 
 この時母は、私が母を置いて家を出て行ってしまうと勘違いしたのでした。

 見捨てられると思ったそうです。

 先月、私は持病の貧血を再発させて丸一日半動けずにいました。

 ヘルパーさんに来てもらって母の世話は頼めたのですが、この時にあれこれと考えさせられました。

 周囲からみれば我が家は『老老介護』です。

 娘の私が先に逝かないとも限りません。

 そうなったら母はどうなるのでしょう?

 前述の『和雄』というのは、この10年来音信不通になっている私の兄です。

 このままにしておいていいわけもなく、こうしたことも含めて、母の気持ちを聞いておきたいと思ったのですが、言葉足らずの大失敗でした。
 
 母を泣かせたのはこれで二度目です。

 以前読んだ、リリー・フランキーさんの『東京タワー』に、

「母親を泣かすのはこの世で一番いけないことです」

 と書かれてありました。

 当時、一人息子にも読ませて、

「わかった? 母親を泣かせたらダメなのよ!」

 脅して、

「わかってるよ。そんなことする筈ないじゃないか」

 約束させたものでしたが、その私がまたも親を泣かせてしまいました。

 大好きなお酒もやめて、ショックな言動は命取りになると心して、そうして臨んだ介護だったのに…。

 あの時の母の顔には、不安も恐怖も失望もありました。

 あれから意識して、
 
「私はどこにも行かないからね。追い出されたって行くとこがないんだから」

 同じ言葉を何度も繰り返しています。

 一日も早く母に安心感を取り戻させたいからです。