elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年3月27日に閉店しました。以降、農作業と母親の介護に励みながら銀座の思い出と日常をつづっています。

誕生日

f:id:ElderlyMom:20200822083252j:plain だいぶ日にちが過ぎましたが、今月の8日はMybirthdayでした。

 誕生日がめでたい年齢でもないのですが、母が憶えててくれて、

「これで何か買いなさい」
 
 とタンス預金からこづかいをくれました。 

 福沢諭吉を2枚ですが、特に欲しい物もなかったのでそのお金で、普段手の届かない高額な牛肉とメロン、バースデーケーキを買いました。 

 母と二人だけの誕生会の準備をしていると、近くのお寺の奥さんがハマグリを持って来てくれました。

 先日、おすそわけしたゴーヤとモロヘイヤのお返しだそうです。

 砂は吐かせてあるというので鉄板を熱して並べていると今度は、

「息子が釣って来たんだけど」

 と、分団の役員さんがカワハギに似た地魚を持って来てくれました。

 少し前、オクラの種を差し上げたのでそのお礼のようです。

 お二人とも母の『畑仲間』です。

 私の誕生日など知っているわけもなく偶然の差し入れです。

 今、母と住んでいるこの家は私が40代の頃に、「ついのすみか」として地元の大工さんに建ててもらったものです。

 店の女性たちにも保養所のように利用して欲しいと思い、海のきれいな地を探したのですが、家屋が竣工するやいなや、

「家は人が住まないと傷むのよ。特に新築はね」

 そう言って母は東京を引き払い、ちゃっかりと一人で住み着いてしまいました。

 当初はあきれ返ったものですが、するうち母は昔取った杵柄で空き地に畑を作り、農作物や苗などを通して近隣に溶け込みました。

 おかげで後から参入した娘の私はよそ者扱いされることなく受け入れてもらえました。

「さあ、誕生会を始めましょう」

 テーブルにごちそうを並べて、ケーキにろうそくを立てていると、表から太鼓や笛のお囃子が聞こえて来ました。

 何かと思い窓外を見ると、マスクをつけた子どもたちが大人に先導されて花や人形が飾られた山車を引いていました。

 今年の夏祭りはコロナ禍で中止と聞いていたので驚きました。

 本来ならかなりの数の山車やみこしが練り歩く祭礼なのだそうですが、今年に限ってf:id:ElderlyMom:20200822083235j:plain私たちが住む集落の1基だけを出すことになったのだそうです。

 偶然とはいえ、海の幸を頂戴したり、山車も見れて、何か胸にくる誕生日でした。

 この地に来て初めての誕生日ですが、歓迎されている気がしたのは思い過ごしでしょうか?